ストライダをドロップハンドル化する際の最初の関門といえば、クランプ部分が22.2㎜のドロップハンドルを見つけることだと思います。
自分は、「MR4」(ジャイアント)で使われている「分割式ドロップハンドル」をジャイアントストアに出向いて注文してきました。まあ、小径自転車をドロップハンドル化したうえで折りたたみたいと考える人にとっては古典的な手法といっても過言ではないでしょう。
ちなみに、このハンドルはドロップの形状でいうと「アナトミック」に分類されると思います。個人的にはランドナーバーのように末広がりな形状が良かったのですが、そんな分割ハンドルは市販されていない模様。
さて、このハンドルをストライダに使うことで起こる問題とは、
クランプ力不足です。
ハンドルを固定するために、ここまで差し込んで欲しい、と書かれた部分より手前で固定せざるを得ないのは、単純にストライダのハンドルクランプの部分がジャイアントのそれよりも短いから。
さらに言えば、ストライダのクランプ部分には様々な溝が彫られているため、もともとのステム部分と比べると接触面積が少なくなってしまいます。
安全面からも、この時点でドロップハンドル化はおススメできません。
まあ、当時の自分はそんな事を気にすることもなく、せっせとドロップハンドル化のための作業を進めているのですが。
ブレーキを仮止めして、分割ハンドルをストライダのクランプで挟むだけで、とりあえず試走することが可能になるため、この状態で半月ぐらいは試走(という名の出勤)を繰り返していました。
なぜ、このような対応をしているのかというと、ドロップハンドルの取り付け角度についてあれこれ調整をするため。
最終的には回転防止の願いを込めて、ポッチを取り付けているのですが、穴は開けたらふさげないため、初期段階でしっかりと角度を考えておかないといけないだろうと、角度を変えながら試走を繰り返した次第。
アナトミックな形状なのだから、水平につければいいじゃないか?と考える向きもあると思います。けれど、決断できない人間とは、こうしたあれこれを踏まえてからではないとハンドルに穴を開けるという決断を下せません。所謂一つの「儀式」なのかも…。
ブレーキは「DROP V LEVERS for V BRAKE」(CANE CREEK)というVブレーキに対応したもの。テクトロのでも良かったのですが、真っ黒という見た目を決め手に選定しています。ブレーキワイヤーは交換せず、アウター部分を適当に継ぎ足しで誤魔化しました。
とりあえず、ストライダをドロップハンドル化してみた状態。ここまでくれば走行することが可能になりますが、ハンドルに力を込めるとクランプ力不足を実感することができます。
良い子は決して真似をしないでください。
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