サドルバッグか?リアバッグか?
多分、多くの人がどうでもいいと思うような言葉の定義に悩んでいます。というのも、自分にとってカバンのリクセン化はどちらかというとリアバッグに近い概念で構成されていると思っていたためです。
リアにキャリアがあって、その上に置くカバン。これは間違いなくリアバッグでしょう。そして、サドルやシートポストに引っ掛ける形で存在するカバンはサドルバッグで間違いないはず。
けれど、サドルバッグを支えるサポーターというものがこの世には存在しますよね?カバンの左右のフレを抑えたり、タイヤに接触をしないように支えるというのがその役割だと認識しているのですが、これがなかなかしっかりとした作りのものもありまして、実際、簡易のキャリアより耐荷重のあるサポーターが存在したりします。
では、そのサポーターにカバンの重量を負担するような役目を持たせたとしたら、それはもはやサポーターではなくリアキャリアと呼ぶべきなのではないですか?
そして、その時のカバンを果たしてサドルバッグと呼んでもいいものでしょうか?
キャリアとサポーターの境ってどこにあるんですか?
…というような具合で、「リアバッグとサドルバッグの線引き問題」になにやら悩んでいるのは、自分の行うカバンのリクセン化が、リアバッグを作る行為なのか?サドルバックを作る行為なのか?がよくわからなくなっているからです。
繰り返しになりますが、自分としてはキャリアの上にカバンを固定するための方法としてのリクセン化を行っているつもりでしたので、リアバッグを作る行為だと思っていました。
けれども、重量の多寡によってはキャリアの支えがなくともリクセンカウル互換のプレートとまな板がそのカバンを支えてくれることもまた事実。ということは、自分が行っていたカバンのリクセン化とは、サポーターで支えることもあるという意味で、サドルバッグを作る行為により近いのかも知れません。
まあ、そんなこんなをつらつらと考えていたところにカバンのリクセン化の話を頂きました。
○「SUS-SBK」ルフトデザインアーバンショルダーバッグS(ハクバ)
こちらは、持ち運びに便利なビジネスバッグめいたカメラ用バッグ。ファスナーが大きく開くため、収納物が取り出しやすくなっていて、普段使いや旅行まで幅広く使える丁度いいサイズ。背面にはカートバッグのハンドルに通して使用できるスリーブ兼用のポケット付き。重量 : 約660g
これをリクセン化できないか?日常でも使い易くできないか?という依頼なのです。実際にカメラ用として使っているということで、それなりにしっかりとした造りにしなければならないなぁ、となにやら試行錯誤してみた挙句に上記の悩みをうっちゃってみたという対策の記録です。
まあ、写真を見ていただければお分かりだと思います。要は、リクセンカウルの「ヴァリオラック」みたいなものを自作したということです。
8mmのアルミの丸棒を自作のワイヤーベンダーであれこれ折り曲げて、リクセンのフロントアタッチメントにはまるようにした挙句に、カバンのスリーブを通して底を支えてみる形にしてみたという寸法ですよ。
つまり、リクセン化といいつつも、フロントアタッチメント互換のリアキャリア的サポーターめいたラックを作成することによって、リアバッグを作る行為か?サドルバッグを作る行為か?という問題を別の意味での先送りに成功したことになります、…よね?
だって、作ったのはカバンを置くラックなのですから。
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