人間誰しも、サドルについて譲れない一線があると思います。
理想のサドルを求めてあれこれと空想妄想迷走している旅人の話を見聞きすることがありますが、面の皮ぐらいぶ厚い尻をしている自分がよもやその仲間入りをすることになるとは思いませんでした。
現状のサドルに不満がないにも関わらず、それでも新規にサドルを購入するに至ったキッカケは、ひとえにストライダをリクセン化するため。
そして、そのために考えた譲れない一線とは、
サドルレールの形状・・・でした。
ストライダのサドルラックは、あれこれと調整をするのに向いていません。それを補うためには特殊な形状のサドルレールにすれば良いのではないかと空想した結果、このサドルに行きつきました。
確かに、通常のサドルより高く、前後の調整幅が広くなっています。
さらに、ISMとしては珍しくサドルの座面が後ろに張り出していない(レースなどのレギュレーションに配慮する必要のないグレードの)ため、リクセンのフロントアタッチメントを取り付けるのに都合が良いのでは!という妄想に取り憑かれてしまったのです。
結論から言えば「あんまり関係ない」となります。
前後の調整幅については、いつも出来る限り前方に出しているので、あまり恩恵を受けているような感じはありません。多少、あるかな?くらい。
高さについては、説明書に「通常のサドルの時と比べやや低めに設定します」とありますが、レールが高くなっている分と相まって、普段よりもかなりサドルラックを下げる必要がありました。
というよりもですよ、「このサドルは、水平か1~7度前下がりにセットするように設計されています。」(説明書より)とバッチリ書かれているではありませんか。
ストライダではそんな調整できないんですってば・・・。
一応ですね、「一つの目安として、アップライトなライディングポジションの場合はより水平に近く」(説明書より)という文章がありましたので、この一文にすがっていきたいと思います。
モチロン、「一番見落としがちなのがサドルの左右の振りです。必ずしも真っ直ぐが一番快適とは限りません。ISMサドルを快適に使用するには、この左右の振りの調整が特に重要になります。」(説明書より)という文章には、全力で目をつぶる所存であります。
以上、サドルの迷走の記録でした。
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