ギドネットレバーの引き代調整

 EVOとLT。この二つのストライダを乗り分ける生活をしていると、両者の違いが自然と目に付くようになってきます。

 特に気になるのがブレーキのタッチの差について。もっとも、これは元々の車体の性能差ではありません。LTにギドネットレバーをつけている自分の責任であることをあらかじめ明記しておきますが、とにかく、LTにギドネットレバーをつけて機械式のディスクキャリパーを引かせている(引き代の違うレバーとディスクキャリパーを組み合わせている)ため、純正のレバーとディスクキャリパーを組み合わせているEVOと比べ、タッチに差が出るのはごく当たり前の話なのです。
 LT単体で運用している時は全然気にならなかった―むしろコレぐらいだと思っていた―のですが、EVOと比較した結果気になるようになってしまったとなれば、対策するしかないのです!

 

 引き代を合わせる方法は大きく分けて2つ考えられます。

 

 現状ではブレーキレバー(ロード)でディスクキャリパー(MTB)の組み合わせなのですから、


①ディスクキャリパー側を合わせる

 →ブレーキレバー(ロード)でディスクキャリパー(ロード)


②ブレーキレバー側を合わせる

 →ブレーキレバー(MTB)でディスクキャリパー(MTB)


要するに、どちらかに揃えてしまえばいいのです。

…ということで、①の対策として「BR-R517」(シマノ)×1を購入しました。
 このパーツは、ロードの引き代に対応した機械式ディスクキャリパーです。以前検討した時には、シルバーとブラックの混じった微妙な色のモデルしかなかったのですが、気づいたらブラックのカラーモデルが出ていたのは嬉しい誤算。早速取付けにかかったのですが…

 ディスクローターにあててみた所、違和感が
 ディスクローターにあててみた所、違和感が
 元々のブレーキキャリパーと明らかに形が違うことが判明
 元々のブレーキキャリパーと明らかに形が違うことが判明

 

(リア側には)取付けられませんでした。


 そういえば、リアは右側にブレーキローターがあるのですよね。ストライダの特殊性を久しぶりに身をもって実感してみた次第であります。

 もちろん、正反対に取付けたりと色々工夫してみたのですが、どうにも取付かないことが判明しただけに終わりました。

 

 結果、①の方法はストライダには不可能です。


 こうなると、②の方法を取るしかありません。そのために必要なパーツといえば「トラベルエージェント」という、2個の直径の異なる同芯のプーリを組み合わせて引き代を変えてくれる便利なアイツですよね。これはBD-FROGで使っていたものがありますので、工具箱の中から引っ張り出してきて、バラして、掃除して、ついでに缶スプレーで塗装してみました。

 

 

 今回使用したのは「インライン トラベルエージェント」というもの。こちらのタイプには黒がないため、やむなく塗装することになったのです。

 

 ブレーキアウターの切れ端をキャップで挟み込んだもの
 ブレーキアウターの切れ端をキャップで挟み込んだもの
 「インライントラベルエージェント」の位置決め中
 「インライントラベルエージェント」の位置決め中
 完成形。ワイヤーのエンドはハンダで処理して、今後に備えています
 完成形。ワイヤーのエンドはハンダで処理して、今後に備えています
 折り畳んだ状態。
 折り畳んだ状態。

 

 組み上がった状態は、なにやらメカメカしくてストライダにはそれなりに似合っているのではないかと自己満足。

 

 取付けに特別な加工は必要なく、下側はブレーキアウターの短い切れ端を用意して差し込んだだけで、上側はフレームとの間にゴムを挟み込みタイラップで固定しただけというもの。なんだか微妙な固定方法ですが、フレームに加工する必要がない点で、ストライダにはやさしい方法なのかも知れません。

 

 引き味については、まあまあな感じです。

 

 「トラベルエージェント」自体のフワッとした引き味というものがありつつ、今回は(「フクヨリ」の持ち合わせが無かったため)通常のMTBのワイヤーを使用してみた関係もあってかやや固いような感じもしつつという微妙な感触ですが、ブレーキの効きそれ自体は、

 

 これまでよりもグッと効きます。

 

 少なくとも、ブレーキの効きについて特に誰からも文句の出ないような普通の仕上がりになったといえるのではないでしょうか?

 

 …以上、ギドネットレバーの引き代をディスクキャリパーに合わせる(自作自演な感のある)対策でした。

 

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