「EZキャリアーミニ・スライドタイプ」(GIZA) 

 十徳ナイフなどに代表されるアウトドア用品っていいですよね。コンパクトかつ多機能という設計思想が好きというべきでしょうか。自転車用品のこの手のパーツも好きで、例えばこの「ドロップエンドライト」(Dixna)も、バーエンドの空洞を埋めるだけでなく、リアライトとして活躍し、後続車両に車体サイズまで認識させることが出来る、実にセーフティなパーツだと思います。

 さて、通勤に使う自転車には荷台があると便利というか必須レベルの話だと思ってます。ではBD-Frogの場合、どこにどんな荷台をつければいいのかサッパリ情報が見つかりません。

 

 そこで自分なりに考えたのですが、

 

 ○リアキャリア     → バーディーポーターと干渉する。
 ○ブルホーンの間に前カゴ → ワイヤー類に干渉しそう。
 ○BD-1用のフロントキャリア → Frogに対応?。

 

という感じで、結果としてはシートポストに取付ける以外の選択肢は見つかりませんでした。


 BD-1系のシートポストに取付け可能という意味では選択肢が狭かったのですが、探し出したシートポスト取付けタイプのキャリアがこちらです。
 

 ①EZキャリアーミニ

  ■最大荷重:15kg
  ■サイズ :L340×W130×H70mm
  ■荷台幅 :L240×W130mm

 

 ②EZキャリアーミニ(スライドタイプ)

  ■最大荷重:10kg
  ■サイズ :L325×W135×H75mm
  ■荷台幅 :L240×W135mm 

 

 ③タイオガ ロードキャリアーリアキャリア

  ■最大荷重:5kg
  ■サイズ :L260×W100×H60mm
  ■荷台幅 :L190×W100mm


①は最大荷重に優れ、②は最大幅で天板付き、③はもっともコンパクト、という感じですかね。シートポストに4点で留る固定方式とコンパクトな点に惹かれてのラインナップとなりました。

 どのキャリアも固定方式は同じ。通常の取付け可能範囲については「EZ キャリアー ミニ」(GIZA)だと25mm~32mmですが、「OSアタッチメント」を使うことで取付け可能範囲が32mm~35mmまで拡げられBD-1系に対応します。③も固定方式が似ていた(一緒でしょ?)ので、お店に確認を取ってもらい「アタッチメントの使用は可能」との回答をいただきました。

 

 さて、この3つの中から何を選ぶか、ということになりました。自分が荷台に何を求めるかを考え、出した答えが②の「EZキャリアーミニ(スライドタイプ)」です。通勤に使うカバンが15kgの重さにはならないと思いますし、幅広ということはカバンが安定しやすそうで、スライドできるので好みの位置に合わせることもでき、何より天板があるのでドロヨケの代わりにもなるのではないか。
(天板が無くても、荷物があればドロヨケの代わりになると気づいたのは購入後です)

 

 なにはともあれ取付です。サドルの位置を基準に荷台の位置を調整します。ドロヨケ的な仕事もして欲しいけど長すぎると野暮ったい、などとよくわからんことを考えながら位置を決めた記憶があります。

 スライドタイプは、シートポストに取付ける部分と荷台が完全に分離します。荷台をあえて前後逆にして、好みの位置が決まった時点で長すぎる取付部分はいらないとばかりに切断しました。

 切断部分をヤスリで面取りをしている時、ふと思いつきました。


「ここになんか入るんじゃ?」


 取付部分の空洞には、予備のタイヤチューブなんか入りそう。コンパクトな荷台でありながら、ドロヨケであり、収納でもある。これはいい使い方だと自画自賛しながらながらパーツのカタログなんか見てましたら、さらなる発見がありました。

 

「ドロップエンドライト」(Dixna)です。

 

 バーエンドに入れるライトですから、直径はバーエンド内径分ぐらいあります。切断した部分は14mmちょいなので厳しいか。でもゴムで取付けているから、ゴムを外せばいけるかも知れない?

 ゴムはどれぐらいの幅なのか探してもどこにも情報がないのでワ○ズの売り場に行き、店員さんに交渉をして直接確認させてもらいました。ゴムは外れそうなので、いけそう。


 家に帰って取付けようとして、当たり前のように入りませんでした。

 

 やはり、ゴムを外した程度では無理だったのです。太い部分(ライトの根本)で16mm超。細いところでも15mmはあります。


 とりあえずライト本体を削りました。

 

 削ってはあわせ、削ってはあわせして、30分ぐらい経った時でしょうか、ようやく取付ることが出来たのです。

 嵌め込むのに苦労しただけあって、走った程度では落ちてくることはありません。上下の隙間はゴムで埋めていますが、ゴムを外して上下にグリグリ動かしていけば引っこ抜けるので、電池も交換可能です。

ライト本体を削ったので、耐久性がどれぐらいか分かりませんが、一年近く経った今も正常に可動しています。

 

 苦労しただけ、思い入れがあります。