ストライダのハンドル考:総括編

 さてさて。「バーエンドバー」と「ギドネットレバー」をとりつけて、なんちゃってブルホーン化した我がストライダです。その改造の結果についてまとめておきたいと思います。

 まず、良かった点を挙げますと…


①乗車ポジションの改善

 

 ヒジが伸びるようになりました。変形ハンドル分だけでも伸びていましたが、バーエンドバー分もプラスされるのでのびのびです。そのため、ギリギリまで後ろに引いていたサドルを逆に前に詰めるなど、乗車ポジションの修正をしていき、結果としてはママチャリ的なポジションになりました。
 苦労して改造した結果がママチャリ…と考えるとガックリしてしまいそうですが、ママチャリ的な快適さというのは大事。特に、日常の足として使う目的ならある意味で最適解なのでは…。


②経済的

 

 ブレーキアウターを切断した結果、切断したブレーキインナーを使いまわすことが出来ました。そのため、キットに付属していたインナーワイヤーを温存できましたので、次回交換時に購入の手間がかかりません。


 今回の改造のキッカケは「ヒジを伸ばしたい」ということなので、その意味では目的は果たせたと思います。懸念していたブレーキについては、ママチャリ的なレベルには落ち着いています。思い切りブレーキをかければロックすることもあるので、以前のママチャリ(バンドブレーキ)よりは効いているのでは。


 次に、よろしくない点を書いておくと…


①ブレーキ力の低下

 

 想定どおりブレーキの効きが悪くなりました。「ギドネットレバー」が「ディスクブレーキ」のレバー比に合っていないのでどうしようもありません。

 

②調整がシビア

 

 ①と同様に、レバー比の関係でブレーキパッドの位置をディスクギリギリに設定しないとブレーキが効きません。リアは大丈夫だったのですが、フロント側はディスクに歪みがあるためか、どうしてもヂンとかリンとか音がします。フロントのディスクは140mmのため、中古品での流通がなく、なかなか入手できません。新品という選択肢については、ディスクの歪みが片持ちのハブ側の問題だったときのダメージが大きいため、なかなか踏み切れないという状況です。


③ブレーキアウターの切断

 

 「ギドネットレバー」をハンドルの根本に設置したため、ブレーキアウターを切断して合わせるという不可逆な改造をしています。このため、気に入らなくなった場合はアウターから総取替えするしかありません。ストライダのブレーキアウターを交換するのって、考えただけでも面倒そう。


④ハンドリングがクイックになりました。

 

 ハンドル幅を詰めて前方に出した結果、下り坂で35km/hを超える速度の時にハンドルが暴れ始めました。

 

…といった感じで、ハンドルを改造しようとした際に想定したブレーキ問題が完全には解決できませんでした。それどころか、ハンドリングの不安という新たな要素まで引き起こす始末。それでも、


 今回の改造を個人的には納得しています。


 当初の改造の目的は果たせましたし、ブレーキもロックしなくて実用的、ハンドルだってスピードを出さなければ問題ないし、そもそも速度を求めて選んだ自転車ではないのです。ええ、分かっているんです。自分がただのアレだということは。

 …読み返すと、全体としては改悪なのに結果として満足しちゃっている感がアリアリです。

 まあ、それでも、乗り心地が良くなった(と感じる)のは事実ですからどうしようもない。 

 自己満足度の高さがすべてです。

 

 

(2013/4/29日追記)

 ブレーキアウター交換の結果、引きが劇的に改善。音もしなくなったため、アウターの長さも含めて調整をすれば、ある程度は改善されると思います。